イベント変換ツールを作っていきます。
RPGツクールでキャラクターの掛け合いを作ろうと思った場合、メンテナンスがとても大変になります。誤字脱字やキャラクターの名前、文字が収まっているかなど、問題があった場合の修正がとても大変。
テキストエディタの機能を使った方がRPGツクールのイベントエディタよりはメンテナンスしやすくなります。このテキストをイベント変換ツールを通し、RPGツクールで使える形に変換。リロードすればそのまま通常のイベントとして動作します。
イベントデータはJSONになっており、listの中にコマンドとして扱うオブジェクトが並んでいるだけでした。シンプル構造でしたので、早速作ってみます。
ARPGプラグインセットを解析した記事もあります。
「攻撃範囲の変更」「剣振りアニメ解析」「ブーメラン」とか、よろしく。
●バージョン0.01
イベント変換ツール、バージョン0.01としてとりあえず公開します。文字を表示する機能のみ。
結果はdata/CommonEvents.jsonのid=1にある行と置き換えて使います。
これを使って発生した問題に責任は持てません。バックアップを取ってから使用してください。
●スクリプトのルール
4種の指示を解釈しています。
スクリプトは行単位で解釈。スクリプトはスペースで分割し、最初のテキストが命令となります。以降はパラメータで、カンマで分割して配列で保持する形です。
・コモンイベントのIDと名前を指定
「■」はコモンイベントのIDと名前を指定する命令となります。
1つ目のパラメータがID、2つ目のパラメータがコモンイベントの名前です。
・ウィンドウ配置を設定
「msgWnd」はウィンドウの背景と位置を事前指定する命令となります。パラメータは背景、位置の順で並べます。
背景は「ウィンドウ、暗くする、透明」の3種、位置は「上、中、下」の3種です。それ以外を指定すると背景は「ウィンドウ」、位置は「下」が指定されます。
・文字表示
「msg」は文字表示を指定する命令となります。パラメータは名前、画像パス、画像位置(0~7)の順で並べます。
セミコロンのみの行がくるまで表示する文章の行として扱います。セミコロンを先頭に表示したい場合はセミコロンを2つ並べます。
・コメント
「//」は注釈を指定する命令となります。連続して指定すると1つの注釈としてイベント出力されます。
…普通にスキップした方がいいかな。
●以降のバージョン
パラメータが多いので大変ですが、次は画像表示を作る予定です。以降はフラッシュやシェイク、色調補正といった画面演出、変数操作、SE再生。さらに条件分岐、選択肢、ラベルジャンプ、ウエイト。場所移動に移動ルートの設定。リストしてみます。
- ピクチャの表示
- ピクチャの色調補正
- ピクチャの消去
- フラッシュ
- シェイク
- 色調補正
- スイッチの操作
- 変数の操作
- SEの演奏
- SEの停止
- 条件分岐
- 選択肢の表示
- ラベルジャンプ
- ウエイト
- 場所移動
- 移動ルートの設定
並べてみると結構多いですね。まぁ、この程度は作らないと価値ないでしょうから頑張ります。
●まとめ
イベント変換ツールの作成を開始しました。
RPGツクールはイベントのメンテナンスが大変です。テキストでメンテナンスし、一気に流し込む形でやっていきたい。
イベントの定義自体はJSONで作られており、さらにシンプルなのでツールの作成は難しくありません。
できればプラグイン化したいけど、外部ファイルとしてテキストは読み込めるんですかね。イベント差し替えは可能だろうけど、プラグイン使用者が扱いやすい方法やタイミングも考慮する必要がありそう。
GUI化するのも面白そうだけど、さすがにやりすぎかな。
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